信仰対象の尊厳を踏みにじる「もっこり」マスコット
北海道の「まりも」をイメージしたキャラクターに「まりもっこり」という人形がありました。
それについては、ここでの説明は致しませんが、その類似商品として「大仏もっこり」という人形も存在します。
……存在します、と言うより、存在しました、でしょうか。
そもそも、この「大仏もっこり」は、まりもっこりと同様、下半身のある部分が「モッコリ」している「大仏」の人形。
なぜ、こんなキャラクターを作らねばならなかったのか意味不明ですが、これには「東大寺」がカンカンに起こり、販売差し止めの要請が業者になされたとか。
>>「大仏もっこり」に待った! 東大寺カンカン(産経ニュース)
抗議理由は「信仰対象の尊厳を踏みにじっている。」……当然の内容でしょう。
この抗議を受けて、発売元は販売を中止。出来る限りの回収を約束したとか。
ただ、ネットショップやオークションなどでは、現在高値で出回っているそうです。
仏様を茶化してはいけませんね。
ところで、似た話とは言えないでしょうが、その昔、「アミダばばあ」なるキャラクターがテレビに登場していました。
そう、「俺たちひょうきん族」の中で、明石家さんまが演じた悪者キャラ。
アミダくじ攻撃をするという訳の分からないものでしたが、阿弥陀如来が本尊である浄土真宗にとっては、正に信仰対象の尊厳を踏みにじる……と言えそうなものではなかったか、と今更ながら思い起こされます。
仏教を学ぶ者として、教えを分かりやすく伝える為に、楽しいキャラクターを生み出すことはいいことだと思いますが、度が過ぎて「大切なものを」を見失ってはなりませんね。