今だから仏教! これからも親鸞会!
無仏無法の現代、と誰かが言いました。
檀家制度であぐらをかき「葬式仏教」と揶揄されてきた伝統仏教教団も、若者の仏教離れに危機感を相当抱いているようです。
中外日報には「このままでは仏教教団が崩壊する」といった見出しを見ることも少なくありません。
そんな中、親鸞聖人の教えを一人でも多くの方に伝えたいと、親鸞会は日夜活動しているのです。
さて、先日の毎日新聞に、興味深い記事がありました。
今だから仏教! 若手僧侶があの手この手(産經新聞) カフェで座禅、寺本堂でライブ、ネットで説法…。信者が減少し、寺離れに危機感を強める20、30代の若手僧侶らが、同世代に仏教の魅力を伝えようと、あの手この手の布教活動を展開している。 3日、東京・小石川のカフェを貸し切って始まったイベント「東京禅僧茶房」。座禅や写経などが体験できる7日までの企画だ。開催したのは曹洞宗総合研究センター(東京)。20、30代の僧侶12人が発案し、禅宗の一派である曹洞宗にとって初の試みだという。 (中略) 東京・神谷町の光明(こうみょう)寺の本堂で2月下旬に行われたFMくらしき(岡山県)の仏教番組「拝(はい)、ボーズ!!」の公開録音では読経や法話のほか、落語やロックのライブも披露された。参加した都内の会社員女性(31)は「お坊さんは話が上手で説得力があり、仏教って面白いと思った」と興味津々だった。公開録音に協力したのは「インターネット寺院」をサイトで運営する若手僧侶のグループ「彼岸寺」。代表で、東京・西浅草の緑泉(りょくせん)寺副住職、青江覚峰(かくほう)さん(31)は「潜在的に仏教への興味を持っている人に入り口を示すのが役割」と話す。
富山県黒部市の善巧(ぜんぎょう)寺住職、雪山(ゆきやま)俊隆さん(35)もネットで布教を行っている。説法を携帯音楽プレーヤーなどにダウンロードして聴くことができる「ポッドキャスト説法」として配信。10万人以上が登録している。「ネットはお寺の文化を発信しやすい手段」と雪山さん。
カフェを使って写経にライブにラジオ放送。その熱意が伝わってくる内容です。
浄土真宗でも、築地本願寺の「東京ボーズコレクション」が行われたのは大きな話題でした。同じ試みが、広島など全国各地でもなされようとしているとか。
華やかなイベントで人を集めるのはいいのですが、その後続けて縁を持つ「リピーター」が確保できないという悩みをかかえているのも事実のようです。
この記事の最後には、
文化庁によると、仏教信者は平成2年の9625万人をピークに、18年は8917万人まで減少。仏教の再生を訴える東京工業大学大学院の上田紀行准教授は「地域のつながりが薄れ、若い僧侶にはお寺が消えてしまうという危機感がある。若者の悩みが分かるのは同世代の若い僧侶。寺に来てもらえるよう敷居を低くして、働きかけていくのは重要」と話している。
という仏教再生をめざす大学教授のコメントがありますが、そもそも「仏教の役割」「寺院の存在」とは何なのでしょうか。
「占いやスピリチュアルがブームですが、仏教も負けてはいません」と豪語するのは勇ましいのですが、負けていないのは「仏教の何」なのか?
問題は、「教え」そのものなのです。
今の若者が心底求めているものは何でしょうか。こ
の世界的不況で先の見えないと言われる人生において、「何のために生きるのか」「生きる目的は何なのか」ということではありませんか?
親鸞会は、既に数十年も前から、この大きなテーマをかかげて、親鸞聖人の明らかにされた「人生の目的」を、老若男女隔てなく伝える努力をしてきました。
「今だから仏教!」どころではありません。「今までも仏教!」「これからも仏教!」
華やかなイベントは設けず、一人一人の胸に、じっくりと浄土真宗の教えを伝えてきたのが、地道なる親鸞会の活動でした。
寺院の敷居を低くする努力も大切ですが、仏教の目的は何なのかを見誤ってはならないでしょう。
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