喫煙で功徳もゼロ?!【親鸞会と禁煙】
今や「禁煙」の波が、愛煙家を呑み込もうとしています。
親鸞会の会館も例外ではなく、富山県射水市の親鸞会館も全館禁煙。もちろん、喫煙所は設けられていますが、館内も敷地内も原則、たばこは禁止です。
これは宗教施設として、親鸞会館に限ったことではなく、全国的にも「寺院」では全面禁煙が広がっている報道がなされていました。
お寺にも全面禁煙の波…たばこは破戒、功徳もゼロ?(読売新聞)
多くの参拝者が集まるお寺の境内を、公共施設と同じように「全面禁煙」にしようという動きが、目立ち始めている。「これも時代の流れ」という受け止め方がある一方、「お釈迦さまの教えに『禁煙』はないはず」という声も。
(中略)
「禁煙。禅の功徳も、たばこを吸えばゼロになってしまう」
住職が寺に来た時、本堂以外の境内には至る所に灰皿があり、自由に喫煙できた。年間800万人の参拝者には、吸い殻を足元にポイ、という人もいたという。
来馬住職はもともと循環器内科の医師。この状況がどうにも我慢できず灰皿をすべて撤去し、全面禁煙に踏み切った。「延命地蔵菩薩(ぼさつ)が本尊である寺で、命を縮める行為は相いれません」と、説明にも力を込める。
福岡県宗像市の臨済宗承福寺。埜村(のむら)要道住職(66)は30代まで喫煙者だったが、今は「身(しん)(からだ)と口(く)(ことば)、意(い)(こころ)を汚すたばこは破戒行為」と、檀信徒に喫煙を戒める。同じく元スモーカーで曹洞宗長泉寺(宮城県角田市)の奥野成賢住職(54)も数年前、「弱者を思いやるのが仏教。寺には幼稚園もある」と全面禁煙にした。
(中略)
浄土真宗東本願寺派の東本願寺(東京・台東区)は「仏教では直接、禁煙を説いていない。自然の流れに任せる」。曹洞宗の永平寺(福井県)も「規則である『律』ではなく、『戒』をもって自発的にやめるべきだ」という立場。浄土宗の知恩院(京都市)も「各人の自覚が大事」と説明し、この三つのお寺はいずれも喫煙所を設けている。
それでも「とげぬき地蔵尊」の来馬住職は「お釈迦さまの時代には今のようなたばこがなかっただけ。医師として、宗教人として、禁煙を根気よく説いていきます」と信念を譲らない。
(2009年2月28日)
「禅の功徳も、たばこを吸えばゼロになる」という主張が、何とも激しいですね。
さすがにそれはないだろう、という気もしますが、身口意の三業を汚す行為だ!と説明されては、なるほどそんな考えもあるのかと思ってしまいます。
たばこの歴史は、中世に入ってからで、確かにお釈迦さまの時代にはなかった文化のようです。
戒律の中には「不飲酒」があります。一説には、釈尊のお弟子が酒に酔って淫らな姿になったことが発端だとも言われます。もしその時代に「たばこ」が存在してお弟子が喫煙し、他の人に迷惑をかけたり命を縮めたとなれば、お釈迦さまは戒律の中に「禁煙」を入れたかもしれませんね。
仏教界をも揺るがす「禁煙」騒動。
さてさて、今後はどのような流れになっていくでしょうか。
どうなろうとも、親鸞会では「館内禁煙」の方針が徹底されていくでしょう。
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Comments
禁煙の戒律があったら驚きですね。
Posted by: blog | 2009.03.18 10:47 AM