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「おくりびと」は「おくられびと」 旅立ちの用意

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日本映画の2作品がアカデミー賞を受賞し、日本が大きく湧き上がりました。

2月24日の毎日新聞“余録”に、受賞映画の一つ「おくりびと」を取り上げて載っていた内容です。

「Vocuri」とは17世紀初めのポルトガル語による日本語辞典「日葡辞書」にある「ヲクリ=送り」の表記である。
語釈には「ある所まで人に付き添っていくこと」と並んで「埋葬」とある。そして「送りをする」「送りに参る」の用例がある。
二つの用例はそれぞれ「埋葬する」「葬式に行く」と説明されている。旅立つ人に途中まで付き添っていく「送る」という言葉を、古くから死者を葬るのに用いた日本人だ。
その死生観はポルトガルの宣教師たちの関心を引いたに違いない。

故人と親しい人達が棺をかつぎ悲しみの行列をつくって火葬場や埋葬地まで送ることを、「野辺送り」と昔から言われます。

今日でこそ、“旅”と聞けば楽しいイメージがありますが、「かわいい子には旅をさせよ」とことわざにあるように、旅はつらいことの象徴でした。

「いつまでも一緒にいたい」
「別れたくない」

死出の旅路へ赴く故人へのやるせない心情が「送る」という言葉から伝わってきます。

しかし、私たちは常に「おくりびと」の立場にあるのではありません。

「人は誰でもいつか、おくりびと、おくられびと」

映画のフレーズです。必ず「おくられびと」となるときが来ます。
それは明日のことかも、今晩のことかも知れないのです。

いつ来るかわからない私自身の旅立ちに、どんな準備が出来ているでしょう。

「しまった!こんなはずではなかった」
と何の用意もないまま後生への旅路を迎えては、後悔をのこすだけです。

親鸞聖人は、いつ死んでも極楽参り間違いなし、という後生明るい身に救われてこそ、「人間に生まれてよかった」という生命の大歓喜を味わうことができるのだ、と教えておられます。

富山県の親鸞会館では、その親鸞聖人の教えについて詳しく聞かせていただく御法話が毎月、開かれております。

人生で一番大切なこと、それを聖人の言葉を通じて、一緒に聞かせて頂きましょう。

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