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神仏ごちゃ混ぜの「伊勢参り」……浄土真宗の立場は

 親鸞会では、神と仏の違いについて明らかに教えられていますが、仏教界の中には明治維新以前の「神仏一体」に戻そうと考えている人も多くあるようです。

神+仏、そろって伊勢参り(朝日新聞)  伊勢神宮のほか、延暦寺、東大寺、石清水八幡宮など近畿の150社寺でつくる「神仏霊場会」(会長・森本公誠東大寺長老)は8日、三重県伊勢市の皇学館大で式典を開き、会の発足を祝った。神職と僧侶が共に神仏をまつり、拝もうと、祝詞の奏上に続いて般若心経が唱えられた。(中略)  神仏霊場会は、神と仏が和合してきた明治維新前の信仰の再興を目指し、伊勢神宮と150の社寺を結ぶ新たな巡拝の道を提唱している。

 つまり神仏ごちゃごちゃで何でもあり、ということなのでしょう。
 読売新聞の記事には、

 三重県伊勢市の伊勢神宮に参拝した「神仏霊場会」のメンバーは、「多くの巡礼者が各社寺を訪れ、手を合わせてほしい」と訴えた。
 参拝後に記者会見した同会名誉会長の半田孝淳・天台座主は「仏教と神社の関係者が一体になって参道を歩く姿に、何とも言えない感動を覚えた。心の平和を願う私たちの気持ちが、多くの人にも伝わったのではないか」と強調した。

とあり、平和につなげるための宗教融和を唱えているようにも見えます。

 有り難いものなら仏でも神でも何でも手を合わせていれば、確かに争いは起きないかもしれませんが、平和を強調するが故に仏教教義を曲げていいかどうかは、かなり疑問です。
 
 ちなみに、この神仏霊場会にはさすがに「浄土真宗」の宗派で参加しているところはないようです。

 これは大谷派の話ですが、天皇中心の国家神道体制が強かったころ、法主が、伊勢神宮に参拝したことがありました。
 それは、親鸞聖人の「神祇不拝」に反するとして、現在で問題にされることがあります。
 

 実際、浄土真宗ではどのように教えられているのでしょうか。

 よく知られた経文として、蓮如上人も御文章に引用されている般舟経の、
「優婆夷、この三昧を聞きて学ばんと欲わば、自ら仏に帰命し、法に帰命し、比丘僧に帰命せよ。余道に事うることを得ざれ、天を拝することを得ざれ、鬼神を祠ることを得ざれ、吉良日を視ることを得ざれ」
があります。

 親鸞聖人のご和讃も挙げておきましょう。
「かなしきかなやこのごろの
 和国の道俗みなともに
 仏教の威儀をもととして
 天地の鬼神を尊敬す」
(悲歎述懐和讃)
「五濁増のしるしには
 この世の道俗ことごとく
 外儀は仏教のすがたにて
 内心外道を帰敬せり」
(悲歎述懐和讃)
「外道梵士尼乾志に
 こころはかわらぬものとして
 如来の法衣をつねにきて
 一切鬼神をあがむめり」
(悲歎述懐和讃)

 よく勉強されている親鸞会の皆さんには説明するまでもないでしょうが、特に最後の一首は、正に今回の伊勢神宮参拝の僧侶達に言われたものだと感じられますね。

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浄土真宗の教えを学ぶ」カテゴリの記事

Comments

いかにも偏狭な原理主義者が書きそうな文章ですね。
あなたみたいなのが他の宗教と戦争を起こすんでしょうね。

Posted by: 通りすがり | 2008.09.09 at 08:08 PM

↑こういうコメントをする奴が、争いを起こすんでないか?
 原理主義そのものは「悪」ではない。原理主義を戦争に利用する考えが悪いのであって、勘違いしてはならないと思うが。

Posted by: M男 | 2008.09.10 at 11:56 AM

まあでも結局のところ神道の神々なんて、素朴な自然への畏敬の念が発端ですし
日本の大乗仏教は動物や無機物まで成仏しうるとか、世界全体への慈悲にまで至ってるとこありますし
私はそんな矛盾感じないですねー。
仏教の根本思想は縁起説に代表されるような世の万物への畏敬だと思いますし。

親鸞の偶像崇拝否定は、立派な仏像拝んでりゃ願いが適うとかアホらしい迷信を否定してんだと思うんです。
私は仏像って、教えを文字でなくビジュアルで立体化したものであって
願うような種類ではないと思っていて、それを見て仏道に帰依するのを誓うものだと考えています。
なので、神社や仏像との付き合い方の問題なのではないかなと納得しています。

納得しない人も居ると思いますが、私は自然畏敬の精神や、仏像を見て教えを知るということは、
仏教となんら矛盾しないと思います。(もちろん神や仏像との付き合い方次第で矛盾しますし、そういうのが多いのは認めますが)

Posted by: 山田 | 2008.09.29 at 01:31 PM

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