「不安」がある限り「占い」が尽きない……親鸞会と「運命」
以前、「親鸞聖人の教えと、現代のスピリチュアルブーム」と題して、親鸞会と占いの関係について書きました。
今、ひそかなブームと言われる「占い」……将来の運気を占い師に相談する若い人が増えているそうです。
先日も、こんなニュースが流れました。
担任が占師に児童の障害相談 秋田の小学校
秋田県男鹿市の小学校に勤務していた男性教諭(40)が、特別支援学級の男子児童について、保護者に無断で名前や障害の程度などを占師に告げ、治療方法を相談していたことが分かった。教諭は「子供の障害が良くなればと考え、相談した」と市教委に説明している。
市教委学校教育課によると、教諭は07年初め、神奈川県内の占師を訪問。児童の名前や生年月日、障害の内容などの個人情報を伝え、「どうしたら良くなるか」と占いを申し込んだ。インターネットの「病気が治った」という書き込みを見て、この占師を知ったという。
いきなり学校の先生から「占いでは、治る可能性があるそうです」と自分の子どものことについて告げられたら、保護者としてもたまったものではありませんし、何とも気持ち悪い話ですね。
教育現場と言えば、そのようなスピリチュアルやオカルト、宗教的なものから離れたものと言えますが、学校の先生自身が「不安」や「惑い」を抱えている以上、このような問題は顕在化していないだけで、まだまだ多くあるのかもしれません。
言うことを聞かない生徒が増えて学級崩壊……モンスターピアレントといった保護者からの圧力……様々な問題に対処せねばならない教師が、悩んだ末に「占い師」に頼ることも十分あり得そうです。
この現代、科学的だ合理主義だと叫ばれて久しいですが、それでも「占い」が無くならないのは、人間の「不安」が無くならないからでしょう。
以前、日本の国産ロケットH2Aが打ち上げられ、見事、成功した時、打ち上げ前日には、関係者たちが、成功を祈願して、島内の三つの神社を回ったそうです。
実は、その前の打ち上げにも、同じ神社に行ったそうですが、打ち上げ失敗したので、回る順番を変えると成功したとか。
ロケット打ち上げの関係者といえば、科学の最先端を行っている人たち。しかし、今度失敗したら後がない、という追い詰められた状況になると、まさに『困った時の神頼み』で、すがらずにおれなくなるのでしょう。
私の運命は、神が造ったのでもなければ、占いの善しあしで決まるのでもありません。
何によって決まるのか……それは仏教に明らかに教えられています。
詳しくは、親鸞会ホームページの「仏教講座」をご覧ください。
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