「歎異鈔」……その美文に触れる
親鸞会で今旬な話題と言えば、やはり「歎異抄」でしょう。
ここで「歎異抄」について、おさらいしておきましょう。
今日、日本の仏教書で最も読まれているのが『歎異抄』だと言われています。
『歎異抄』には二つの特徴があります。それは、親鸞聖人のお言葉を伝えているということと、『徒然草』『方丈記』にも勝る史上屈指の名文であるということです。
しかし、著者が誰か残念ながら分かっていません。唯円房という親鸞聖人の弟子ではないかと言われていますが、確証はありません。
『歎異抄』は、その題名からも分かるように親鸞聖人の死後、相当後に聖人の教えと異なる邪義を歎き、正すために書かれているのです。
全体は18章から成り、前十章は親鸞聖人のお言葉です。それを基準として11章以後、当時の異義を批判するという形式になっています。
前10章の中には有名な「善人なおもて往生を遂ぐ、いわんや悪人をや」とか「親鸞は弟子一人ももたず候」などという親鸞聖人の生涯かけて説かれた真実信心の極致をなす逆説的な表現がふんだんに見られます。
だから、本当の仏教を分かった人が読めば汲めども尽きせぬ妙味があるのですが、生半可に読み、一つ解釈を間違えると、大変な混乱を招く要素があり、危険極まりない書物です。
そこから古来「カミソリ聖教」の異名を持ちます。大人が使用すれば重宝なカミソリでも子供に持たせたらとんでもないことになりますよね。子供は手足を傷つけ、血だらけになってしまうでしょう。子供にはカミソリを持たせないのが親の愛情です。
そこで蓮如上人は『歎異抄』の最後に「仏縁の浅い人にみだりに見せてはならない」と、奥書をされるほどでした。
さて、その『歎異抄』の美文に、まずは慣れ親しんでみましょう。
親鸞会公式サイトでは、「覚えておきたい『歎異抄』11の御文」として、特に有名で美しい部分を、まとめて紹介されています。
いかがですか、流れるような文章に触れると、心も豊かになりますね。
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