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語られなくなった親の恩

親が子を、子を親が、殺害してしまうという事件を聞くにつけ、胸が締め付けられる思いがします。

戦時中は「忠孝」と言われ、孝行は有無を言わさず「良いこと」と教育されていました。
ところが最近は、孝行どころか、親を親とも思わぬ子供が急増し、「言うことをまったく聞かない」と嘆く親の声が、巷にあふれています。
また逆に、子を子と思わない、虐待を繰り返す理不尽な親が増えているのも事実ではあります。

さて、我が子に、「なぜ孝行しなければならないんだ」と聞かれたら、親は、どう答えるでしょう。

その昔、仏教では「父母恩重経」というお経に、父母の恩について詳しく説かれています。
十に分けて教えられているので、「親の大恩十種」と言われます。

感謝は謝恩ともいわれ、「恩」は、「因を知る心」と書きます。自分が幸せなのは、あの人のおかげだ、こんな恩恵を受けているからだと知り、有り難いと感じて、どうにかお返ししたいと努力する。 現在の幸せの原因を知れば、必ずそういう心になります。 「恩を知るは大悲の本なり、善業を開く初門なり(乃至)恩を知らざるものは畜生よりも甚だし」 仏教では、この知恩、感恩、報恩の大切さを徹底的に教え、釈尊は恩を知らない者は動物以下である、とまで言い切られています。

こう説明している親鸞会 親子ネットには、この十種についての詳しい解説があります。

恩を知ること、恩を感じること、そして報いることが、現代には極めて欠如していると言われて久しいですが、人間として大切なことを、見失いたくはないですね。

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